「旧台湾総督府専売局」中正紀念堂近くの日治時代建物
2019/04/18
以前、台北府城南門行った際に、非常にインパクトのある建物が気になっていました。後日、日本に帰国後、その建物を調べてみると、日本統治時代に建設されたものでした。そして、今回近くで見ることが出来ましたので、歴史と写真で、その建物の素晴らしさを紹介したいと思います。
史跡名:旧台湾総督府専売局
住所:台湾台北市中正区南昌路1段4號
1922年竣工
設計:森山松之助
彼は、台湾で多くの建築物に関わっています。
台湾では、台湾総統府、台北賓館、台中州庁、旧台南地方法院、
台南州庁(現:国立台湾文学館)等に携わっています。
歴史:明治34(1901)年、台湾総督府所属官署として台湾総督府専売局が設置されました。日本統治時代の専売品は、タバコ、酒類、アヘン、食塩、樟脳、マッチ、石油、度量衡器の8種類でした。業務量が多かったことから、1913年に建設着工、台湾総督森山松之助の設計により1922年に竣工。赤煉瓦の外壁に白い花崗岩が縞模様があり、「辰野式」と呼ばれるスタイルとなっています。
地図:
円環となっている公園路から歩いてくると、その印象的な建物に目が行きます。レンガ色がすごく目立っています。

建物を正面から見ると真ん中上部がドーム状になっているのが特徴的ですね。

正面の入り口上部には「台湾菸酒股份有限公司」という会社名の看板があります。台湾によく旅行に行っている人は、この会社名は、すぐにわかりますよね。そうです、台灣啤酒(台湾ビール)を製造している会社です。

かなりインパクトのある建物です。遠くからでもレンガ色の濃さが目に入ってきます。
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